京の都で出会った天使
6月某日
古都に来ていた。
昼間は殺人的な日差しの暑さにやられて
しまっていたが、夜になると涼しく絶好
のスト日和であった。
最近はストをする前に某凄い鳥の人の言葉を
思い出してから挑むようにしている。
「心身共に健康で爽やかな状態であるか?」
「自分がhappyでいるか?心が整っているか?」
「しっかり今日のイメージができているか?」
「どういう風に口説くのか?」
上記をルーティンにしつつ、自分の中で楽しみながらやろうと思っている。そう思わないと女性も楽しくなってくれないからである。
いつもと違う街だから心が浮ついているのと同時にワクワクしている自分がいた。
声かけはオープンするも和みがなかなか上手くいかない。これはダメなのではと思ったが気持ちが沈むと行動に出るので、一旦休憩を挟んで再開した。
すると目の前にモノトーンの服装のA子が目の前を通る。僕は駆け出していた。
ヤ「お姉さん、歩き姿がモデルさんみたいですね。」
A子「そんなことないですよ。なんなんですか?笑」
オープンはいい感じで何故かいけると感じた。
ヤ「今から仕事?それともウォーキングの練習?」
A子「いや、今から買い物なんですよ〜。服が欲しかって」
ヤ「それはええこっちゃやな。一緒にお互いの洋服センス確認しあおうよ。」
A子「え〜まぁいいですけど・・」
そこから買い物しながら和んで・・
ヤ「旅行でこっちに来てて、めっちゃやりたいことあるねん。」
A子「なんですか?」
ヤ「鴨川っていう世界三大河川でKPしながらまったりするっていうやつやねんけど、どう?」
A子「いいですよ〜」
河川敷で和んで、タクでホテ搬するも・・
ホテ前にて
A子「ごめん、それは無理」
ヤ「まだ何も起こってないやん。まぁまぁとりあえず涼んでいって帰り〜や」
A子「楽しかったけど、そういうつもりじゃなかった。」
ヤ「そうやんな。怖い思いさせてごめんな」
A子「楽しかった。ありがとう。」
嬉しい反面、魅力できなかった悔しさとともに今日はこれで終わろうかなと思った。でもこのままでいいのか?諦めようと思ったその時・・
この言葉が気持ちを奮い立たせた。
気分転換に晩ご飯でラーメン食べようと練り歩いてると職場に向かっているクラブ嬢に話しかけられた。
ク「お兄さん、もしかして○○くん?」
ヤ「そうやと言いたいとこやけど違うな〜。これから仕事??」
ク「そうやねん。てかお兄さんカッコいいね。誰かに似てる」
ヤ「ほんまに!?めっちゃ嬉しいわ。仕事終わりにカッコいいお兄さんと飲み会でもしよ」
ク「ありよりのあり。ええよ。」
LINE交換しブメを待った。結果を言うと仕事で疲れたと言う理由でブメならず。
しかしこの出来事で重たい足が天使の羽のように軽くなった。
その後、徘徊しながらラーメン屋を探していると1人のハーフ美人が向かいから歩いてきた。
いつもなら声をかけるのを躊躇するのだが、先程の出来事とトラベラーズハイがナンパ欲を駆り立てていたため迷わず声をかけた。
ヤ「お姉さん、この辺でうまいラーメン屋を探すってインタビューさせてもらってるんですけど知りません?」
ハ「え?なんですか?うーん、どこやろ?
てかお兄さん何者ですか?」
ヤ「大阪から小旅行で来てて、晩ご飯に美味しいラーメン食べたいなと思ったけど、今はお姉さんとお酒呑みたいに切り替わったわ〜」
ハ「何それ〜」
お腹が空いていたけどオープンしてもうたしと思いつつ並行トークを続けた。
ヤ「てか一つだけいい?」
ハ「何?どうしたん?」
ヤ 真剣な表情で「お姉さんめっちゃゲラやろ〜」
ハ「そうやけん、なんで分かったん」
ヤ「笑顔がめっちゃ似合うから」
ハ「何それ〜笑」
ヤ「歩きながらもあれやから、鴨呑みしようや。鴨の鵜呑みじゃなくて鴨川呑みやで」
ハ「そのぐらいわかるよ笑。いいですよ笑」
鴨川連れ出し成功
和んでから、詳細を聞くと・・
宮○県から上京してきたばっかりのハーフ子。今日は元カレのお店で1人呑みした帰りだったとのこと。ちょこちょこ出る方言がまた可愛い。
恋愛トークにて
ヤ「彼氏といつ別れたん?」
ハ「2か月前やね。でももう好きじゃないよ」
ヤ「そうやったんやね。浮気されたん?」
ハ「そう。でも何でか分からないけど、元カレの店に行っちゃったの。」
ヤ「そういう魔がさす時もあるよね。今日は終電で帰るの??」
ハ「そう。明日も仕事だから。朝も早いし」
負けフラグが頭をよぎった。しかし食いつきはそこまで下がっていない。
ヤ「じゃあ終電までホテルとってるからそこでドラマでも観ながら酒飲もうや。ツインベッドやから最悪寝れるし。」
ハ「絶対そういう雰囲気なるやつじゃん(笑)今日はやらないよ。それでも良かったら。」
ヤ「とりあえずコンビニでお酒買いなおそう」
ハ「うん。いいよ。」
といいホテルに向かった。その時、ハーフ子は腕を組んできた。
いや分からない。「焦るな、焦るなよ俺」と心の中で呟いた。
ホテルに着くとお互いKPしながらドラマ観賞しつつのんびり過ごしていた。
しかし終電まであと1時間しかない。これは厳しいかと思ったその時・・・
彼女がスマホのアラームを5時にセットしているのをチラッと見た。
仕事が早いとも言っていたので、それでセットしているのではないかと思った。ここで勝ちを確信してはいけない。すると急にハーフ美人子が
ハ「この服めっちゃ可愛くない〜」
服がスリット入っててめっちゃエロかった。
心の中で「これは使える」と思い・・
ヤ「めっちゃ似合いそうやからさ着てみてよ」
ハ「これ胸みえるからダメだよ」
ヤ「そうやんな。じゃあ明日の朝にちょっと着てみてよ」
ハ「うん。いいよ。」
うん?あれ?こっ、これはもしや・・
ヤ「泊まっていく?ベッド座ったら動かれへんやろ」
ハ「確かに。動くのめんどくさくなってきた。」
ヤ「まぁ、ゆっくりしていき」
ハ「そうさせてもらうよ。」
勝った。これは勝ったよ。ストの神様は
見放していなかったんだね。
その後、お互い愛を求め合うようにどちゃくそした。行為後に
ハ「1人寂しいからこっちきてギュッとして」
心の中で「かっ、かわいい」と思った。
その後、もう一度求め合った。
朝起きて準備して、帰る際に
ハ「ありがとう。楽しかったよ。また呑みに行こうね。」
と言ってキスをして自宅に帰っていった。
ストはドキドキするけど去り際があっさりして
てどこか寂しい部分もある。
しかしこのドキドキ感を味わってしまうとなかなか抜けられないのもまた事実。
朝にコーヒーを飲みながらこのドキドキを噛みしめた。
小旅行はこれにて幕を閉じた。
ワクワクとドキドキをありがとう!